脇差し 在銘 備州長舩祐定 裏年期 良い 大永五年八月日 研ぎ上がり 令和三年三月七日 京都 剣武堂研師 赤川裕実先生 白鞘同時新調

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脇差し 在銘 備州長舩祐定 裏年期 大永五年八月日 研ぎ上がり 令和三年三月七日 京都 剣武堂研師 赤川裕実先生 白鞘同時新調
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終活としての出品でございます。
引継ぐ者がございませんので手放すことにいたしました。
自分で「これは良い」と感じたお品だけを大切に手入して所蔵しておりました。
引続き大切にお手入れしていただける方にお譲りできればと考えております。
何卒よろしくお願いします。

備州長船祐定は勝光・清光らと並び『末備前』もしくは『永正備前』と呼称される室町時代後期の備前鍛冶を代表する名流。
なかでも長船祐定家は『彦兵衛尉』、『与三左衛門尉』、『源兵衛尉』らの優れた棟梁を輩出して名高い。
彼等の卓越した技量と優れた芸術的感性による打刀は美しい地刃を有し、卓越した操作性と斬れ味の秀逸を以て諸将の支持を得ておおいに繁盛した。
本作は永正から大永頃に流布した重厚な脇差。鎬筋は凛として高く棟に向かい鎬地をやや削いだ強靭な肉置きは同時代の典型である。
硬軟の鋼を板目に鍛造した地鉄には沸映りが鮮明に起ち、小沸主調の大湾れ焼刃は常にまして賑々しい。
五百有余年を経ても尚健全な体躯を保持し、地刃共に活力漲る旺盛な働きが十分に楽しめる祐定の秀品であり同工の優れた技量を明示する典型である。

参考
・研ぎ上がり 令和三年三月七日
・京都 刀剣研磨所 剣武堂 赤川裕実先生
・上研ぎ 寸七千円 一尺八寸 十二万六千円
・白鞘新調 三万三千円


【種別】わきざし
【刀長】55.4cm
【反り】1.4cm
【目くぎ穴】1個
【銘文(表)】備州長舩祐定
【銘文(裏)】大永五年八月日
【元幅】3.04cm
【元重】0.67cm
【先幅】2.09cm
【先重】0.58cm
【剣形】鎬造り、庵棟、反り尋常にして中峰に結ぶ
【鍛肌】板目肌詰んで、地沸を敷いて地景が沸き 刃紋は大湾れ
【帽子】小丸に返る
【茎】茎尻は栗尻、鑢目は勝手下がり
【刀身重さ】551g
【はばき】金着せ二重
【拵え】白鞘(全長77.4cm)

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